トンコリ奏者OKIが辿り着いた故郷・北海道。
カラフト・アイヌの伝統弦楽器“トンコリ”の奏者として独自の音楽スタイルを切り拓き、アイヌ音楽の魅力を国内外に知らしめてきた稀有なミュージシャン/プロデューサー・オキ。幼少の頃より居場所を渇望し、トンコリとの運命的な出会いと、自己の存在を探求し続ける旅路の果てに、ようやく辿り着いた故郷・北海道。すべてを受け入れた時、彼が音楽活動の拠点として、心安らげる安住の地として、北海道に在住を決めた理由とは。
Interview(August,2010)
>まずは改めて生まれから聞かせてください。
>学生の頃はアートを志していらしたんですよね。
>居場所が無い感覚は幼い頃からあったのですか?
>そして、36歳の頃にトンコリと出会い、音楽に目覚められたとのことですが、遅咲きながらもミュージシャンを志す決心をされた理由について聞かせてください。
>初めてトンコリに触れられた印象はいかがでしたか?
>アートからの流れで自分なりの表現方法へ辿り着かれた?
>プロデューサー的な感覚をお持ちなのも頷ける気がします。現在は北海道に在住されていますが、拠点を映された理由について聞かせてください。
>当然のことながら、音楽活動をされる上での環境として東京の方が便利だと思いますが?
>『トンコリ』ではトンコリだけでアルバムを作られたり、『サハリンロック』ではルーツとなるサハリンを訪れたり、いつも自身の限界に挑戦されています。
>今もなお複雑な歴史や問題を抱えている土地です。海を超える島という土地柄も異国感をさらに強く感じさせるのかもしれませんね。
>フェスやツアーで世界各地をまわられていますが、改めて北海道の印象はいかがお持ちですか?
>北海道の良いところについて聞かせてください。
>意外なお答えです…(笑)。
>北海道で好きな場所を聞かせてください。
>“セレクトされている”というその感覚は新鮮ですね!
>それにしても、ビジネス色の強い音楽業界を否定するわけではありませんが、地方で独自のスタンスを貫いて活動を続けられているのは素晴らしいです。
>失礼ですけれど…OKIさんもいろんなことを考えられているんですね(笑)。
>確かに、最近は特にメディアの露骨さや極端さが強まってきているのは気になります。想像もつきませんけれど、普段はテレビを観たりされるんですか?
>大半の方はローンを組まれていますよね。現在は学生でも当たり前のようにカードを所有している時代ですし。
『SAKHALIN ROCK TOUR 2010』<追加公演>
日程 2010年9月9日(木)
時間 開場 19:00 / 開演 20:00(予定)
会場 函館『BLUE POINT』(北海道函館市本町9-5-2F)
出演 OKI DUB AINU BAND(OKI / 居壁太 / 中條卓 / 沼澤尚 / 内田直之)
料金 ¥3,500(tax in) ※1ドリンク別途
お問い合わせ 『プリントファクトリー』(電話 0138-41-6888)
『SAKHALIN ROCK TOUR 2010』
日程 2010年9月10日(金)
時間 開場 18:30 / 開演 19:30
会場 札幌『ジャスマックプラザザナドゥ』(北海道札幌市中央区南7条西3丁目)
出演 OKI DUB AINU BAND(OKI / 居壁太 / 中條卓 / 沼澤尚 / 内田直之)
料金 ¥3,500(tax in) ※1ドリンク別途
チケット ローソンチケット(L-12997) / チケットぴあ(P-110-850) / イープラス / タワーレコード札幌PIVOT店
お問い合わせ 『SMASH EAST』(電話 011-261-5569)
『SAKHALIN ROCK TOUR 2010』<追加公演>
日程 2010年9月11日(土)
時間 開場 22:00/開演 23:00
会場 阿寒湖『イヌコタン・オンネチセ』
出演 OKI DUB AINU BAND(OKI / 居壁太 / 中條卓 / 沼澤尚 / 内田直之)
DJ NORTHERN LIGHTS SOUND DIMENSION
料金 ¥2,500(tax in) ※1ドリンク別途
お問い合わせ 『ポロンノ』(電話 0154-67-2159)
『SAKHALIN ROCK TOUR 2010 ~OKI special solo LIVE~』
日程 2010年9月12日(日)
時間 開場 17:00 / 開演 18:00
会場 知床『CAFE PATH』(北海道斜里郡斜里町峰浜43-1)
出演 OKI
料金 ¥2,500(tax in) ※1ドリンク別途
お問い合わせ 『CAFE PATH』(電話 0152-28-2210)
OKI
アサンカラ(旭川)アイヌの血を引く、カラフト・アイヌの伝統弦楽器“トンコリ”の奏者。アイヌの伝統を軸足に斬新なサウンド作りで独自の音楽スタイルを切り拓き、知られざるアイヌ音楽の魅力を国内外に知らしめてきた稀有なミュージシャン/プロデューサー。 1995年の『KAMUY KOR NUPURPE』から2007年の『DUB AINU BAND LIVE IN JAPAN』まで12作品を発表。2005年には伝統曲と正面から向き合い、トンコリだけで録音、制作されたアルバム『TONKORI』をリリース。また、アイヌの天才的歌手・安東ウメ子の2枚のアルバムでは演奏とプロデュースを手がけ、現代に息づくアイヌ音楽として高い評価を受ける。 そしてここ数年オキが取り組んでいるプロジェクトのひとつに“DUB AINU BAND”がある。海外のフェスティバル出演の経験から、今日的なマナーであるドラムとベースを導入たバンドは、2005年以降アジア、アメリカ、ヨーロッパなど世界各地をツアーし、また世界最大規模のワールドミュージック・フェスとして知られるWOMADへの参戦(2004年オーストラリア、2006年イギリス、2007年シンガポール)や、日本国内でも数多くの夏フェス(FUJI ROCK、朝霧JAM、RISING SUN ROCK FES、渚音楽祭、SUNSETなど)に出演。2010年には待望のNEWアルバム『SAKHALIN ROCK』をリリース。
URL http://www.tonkori.com
text Pilot Publishing/photograph Kei Furuse(studio k2)
August,2010