独創的なライブパフォーマンスと、トラックメイキングのセンスで世界中のクラブミュージックファンを熱狂させてきたHIFANA。彼らの5年ぶり3枚目となるオリジナル・フルアルバム『24H』が遂に完成!“1日:24時間”をコンセプトに制作された今作は、UA、SPINNA B-ILL、TWIGY、LEYONAなど豪華ゲストを迎え、12曲の音楽と12本の映像作品を収録。“東京発・和製ハイブリッド・ブレイクビーツ”とも呼ばれる独自の音楽スタイルを、さらなる高見みへと昇華させている。斬新なクリエイティブと超絶のクオリティで新たな感覚を呼び覚ます、次世代を象徴する前代未聞の意欲作!
Interview(August,2010)
>まずは『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZO』への出演が決定されましたが、今の心境を聞かせてください。
>ちなみに北海道へはいらしたことがありましたか?
ジューシー 僕は先月、ジャケットのイラストも描いているMAHAROと一緒に旭川に行ったんですよ。MAHAROはライブペインティングで、僕はDJとしてイベントに参加させてもらって。そのあと約1週間いたのですが、楽しすぎて帰る日があっという間に来た感じでしたね。
>5年ぶりとなる3rdアルバム『24H』がリリースされましたが、今作にはコンセプトはありましたか?
>UA、SPINNA B-ILL、TWIGY、鎮座DOPENESS、LEYONA、三宅洋平、吾妻光良、Keyocoなど、豪華なゲストも多数参加されていますが、曲のイメージに合わせて選ばれたのですか?
>シニカルな笑いが込められていたりと、リリックも楽しいですね。
ジューシー 一体どんなリリックを付けてくれるんだろうという期待もあって、コラボレーションするのは楽しいですね。今回はコンセプトが大体決まっていたので、基本的にはアルバムの主旨を伝えつつ、そのテーマに沿ったイメージでという大きな枠だけリクエストして、録っている段階でこうするともっと良いんじゃないかとか、こういう歌いまわしはどうだろうとか、一緒に作業しながら詰めていく流れでしたね。
KEIZOmachine! 自分達はいつもインストの状態で作っているので、その状態でも十分好きなんですけど、そのトラックに歌が載った時に、作品として全く新しく生まれ変わるんですよ。それは本当に嬉しいですね。
>アナログとデジタルとの融合が新鮮に感じられます。
>民族調の音が取り入れられているのも個性的で印象的です。
>何気なく鳴らした音から曲が浮かんだりされることもありますか?
>聴いていても遊び心が随所に感じられます。
KEIZOmachine! やっぱり音楽なので。根底として楽しみながらやっています。
>アルバム制作の過程で印象に残っていることはありますか?
>映像もすごくこだわられて作られていて、同時に進行されたのは驚きです。
>タイトル通りの情景がすぐに浮かんできますし、それぞれ違った番組があるような印象です。それでいて、芯には共通する世界観があります。
>歌詞からは前向きさやたくさましさが感じられます。
>全体を通して聴いていても、あっという間に感じられます。
>映像を観て初めて気がつくこともあります。「麦酒」はCM調のイメージになっているんですね。
KEIZOmachine! この声自体は何年も前にもらっていて、リリースする予定だったんですけど、結局いろんな都合でできないままになっていたんですよね。リリックもフルであるんですけど、今回はこういう打ち込み的な使い方で声を使わせてもらいました。いざ映像も作ろうということになってから、やっぱり本人が歌っている映像を撮った方が良いという話になったんですよ。それで、ロンドンには僕らの所属しているレーベルがあるんですけど、ロンドンのスタッフに録ってもらおうということになって、お願いして行ってもらったんですけど、本人がライブでカナダにいたらしいんですよ。それで、カナダまで追いかけて行ってもらって、結局はカナダで録ったらしいです(笑)。本当に時間ギリギリでしたね。
>「宴会」もショートフィルムを観ているようでとても格好良い作品に仕上がっています。
>では最後に、今後の展開について教えてください。
ジューシー 自分で言うのもなんですけど、相当面白そうです(笑)。
3rdアルバム『24H』
TOCT-26983/¥3,400(tax in)
“1日:24時間”というコンセプトのもと、朝起きてから寝るまでに起きる様々なことをテーマに制作された12曲の音楽、12本の映像作品をCD+DVDに収録。ゲストには、UA、SPINNA B-ILL、TWIGY、鎮座DOPENESS、LEYONA、三宅洋平、吾妻光良、Keyocoなどが参加。映像ではHIFANAとW+K Tokyo Labによる強力タッグを軸に、国内外問わず新進気鋭のヴィジュアル・クリエイター15名以上を制作陣に迎え、密度の濃いコラボレーションを展開。HIFANAのジューシー、その兄MAHAROによるイラストレーションもフィーチャーした12本の新作が完成した。
HIFANA
KEIZOmachine!とジューシーによるブレイクビーツユニット。1998年より活動開始。ライブではプログラミングやシーケンスを一切使用せず、リアルタイムにサンプラーのパッドを叩いてビートを刻み、スクラッチやパーカッション等を乗せていく独特のライブスタイルと、VJを迎えた音楽と映像との融合が特徴。一方、CDやレコードなどで聴ける楽曲ではプログラミングやシーケンスをふんだんに使用し、独特のHIFANAサウンドを作っている。またHIFANAのアーティスト写真やPV等でも見られる数々のキャラクターのアートワークはソロボンヌ先生a.k.a.ジューシーとMAHAROが手掛けている。1999年、DJ用スクラッチ・レコード『Sound Touchable』をリリース。2003年、同タイトルの2作目『Sound Touchable弐』をリリース。2003年11月、初のフル・アルバム『FRESH PUSH BREAKIN’』をリリース。また自身のレーベル“NAMPOOH”を主宰し、イベント制作、CM等への音楽提供や、アートディレクション等の様々な活動を幅広く行なう。2005年8月、2ndアルバム『CHANNEL H』をリリース。2006年8月、初のレーベルコンピ『NAMPOOH CABLE』をリリース。2007年8月、国内外の様々なライブをコンパイルしたDVD作品と新曲を加えた2.5枚目のアルバム『CONNECT』でメジャー移籍。また同作品において、フランスの“DELABEL”と初の海外メジャー契約。2010年7月、3rdアルバム『24H』をリリース!
website http://www.hifana.com
text Pilot Publishing/photograph Kei Furuse(studio k2)
August,2010
ジューシー ぜひぜひ出演してみたいなとはずっと思っていたんですけど、遂に念願が叶いました。とにかく楽しそうな話をいろいろ聞いていたので期待しています。