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Shop 北海道各地の街に息づく魅力あふれるショップを紹介

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セレクト『Brownfloor』(札幌市)


住所 北海道札幌市中央区南2条西3丁目5-2 K-BLD1F
営業時間 10:00〜20:00
定休日 無休
電話 011-231-5477
ウェブサイト http://www.brownfloor.jp
ウェブサイト http://www.naturalbicycle.com

brands Natural bicycle/GoSlowCaravan/NATAL DESIGN/ROKX/ENTRY SG/SNEA/REEF

私たちが生きる大地のブラウン。音楽都市札幌を表すクラブのフロア。アウトドアファッション、クラブカルチャーを軸に独自な視点でアイテムをセレクト。お客様をピースフルに。未来まで持続可能なライフスタイルを提案。札幌を拠点に活動するナチュラルバイシクルのインショップも誕生。

Natural Bicycle
2003年、北海道札幌を拠点に発信するストリート・アウトドアブランドとしてスタート。自転車に乗る自然なスピード感から得られる豊かな視界・発想を基盤に、独自のフィルターを通した様々な活動を展開している。
ウェブサイト http://www.naturalbicycle.com


photograph kei furuse(studio k2)
December,2010






北海道発のアパレルブランド・ナチュラルバイシクルのヘッドショップ『-コンセプトショップ- ソウ』が、約3年の年月に区切りを付けて移店リニューアル。人気を集めるウェブショップ『ブラウンフロア』が、札幌中心部『ドンキホーテ』隣へ路面店として新たにオープンするのを機に、ナチュラルバイシクルがインショップとして仲間入り。北海道初上陸のブランドや新鋭気鋭のブランドなど、その注目度の高いラインナップも去ることながら、あえてセレクトを取り入れた幅広いスタイルを提案することで、独自の世界観にさらなる可能性を与えている。北海道にこだわる意味を追求し、人と人が繋がる場所として、またその人達から発信されるコトやモノを発信していく、次世代を象徴するショップの誕生。今後の動向に期待が高まる。

インタビュー(December,2010)
中田 源 / 『Natural Bicycle』

>まずは移転を決められた経緯から聞かせてください。
ナチュラルバイシクルを取り扱っていただいている店舗のひとつだったウェブショップ『ブラウンフロア』が実店舗を出店させるタイミングと、自分達も現在店舗を構えている場所から飛び出して新たにチャレンジしてみたいというタイミングがうまく合致して、共同でショップをオープンさせてみようと意気投合したのが経緯です。インショップという形式が当てはまると思うのですが、ナチュラルバイシクルのアンテナショップとして新たな提案を発信していきたいと考えています。

>オンリーショップからインショップへと形態を変えられたのはどうしてなのでしょう?
ブランド側からの意見としては、自分達だけの洋服だと季節ごとのコレクションでも全てのスタイルに対応できるわけでなく、どうしても限界があるので、セレクトで提案させていただくことでトータルコーディネイトの幅は絶対的に広がります。気に入らなければ購入していただけないのは現実なので、同じアイテムでも他のブランドではどこを気に入られたのか、自分達でもしっかり情報収集しながら反映させていきたいと考えています。自分達が作ることのできない部分は積極的に取り入れて、他のブランドさんの商品を見させていただきながら、世の中にまだ無い物や必要な物を発見して、今度は自分達のブランドで作っていきたいですし、その中でナチュラルバイシクルをもっと知っていただきたいと思います。自分達の好きなものという前提はあるのですが、お客様の求めているものを常に考えていますので、ブランドとして改めて原点へ帰ろうという意識のもと、自分達自身でも期待しています。形態としてオンリーショップの方が対外的な見栄えは良いのもしれませんが、ナチュラルバイシクルもまだまだ知名度が大きいわけではないので、またひと揉まれしてさらにパワーアップしていきたいです。

>ショップのコンセプトについて聞かせてください。
『ブラウンフロア』というショップ名は、“ブラウン”が大地という自然なイメージと、“フロア”は音楽都市である札幌からクラブのイメージがそれぞれあって、自然とストリートカルチャーというこれまで培ってきた要素を融合して、自分達の視点から落とし込んでいきたいと考えています。

>どのような商品構成になりそうですか?
自分達のナチュラルバイシクルと合わせて提案しやすいものや、僕達と同様にメッセージ性の強いブランドなどがメインになってくると思います。アクセサリーもこれまでは取り扱っていませんでしたが、ハンドメイドのアクセサリーの取り扱いを始めます。いずれは雑誌等も取り扱いをしてみたいのですが、基本的にはストリートから派生されるアイテムにこだわって品揃えしています。例えば、あくまで自分達の視点からなので偏っているかもしれませんが、音楽も大手では買えない作品ばかりを取り揃えていて、街を歩く一般の方々へ対して、それらをどのように落とし込んでいくかは常に意識しています。ただ、興味を持っていただく最初のきっかけがうまく作れると、次へとつなげていける確信がなんとなくあるんです。例えば、僕は本を読むのが苦手なんですけど、読書が好きな人に面白い本を勧められると、自分でも読めて好きになった作家さんと出会えることがあります。音楽やファッションと同じようにうまくきっかけを作って、そこからさらに広がっていける道順を作っていきたいですね。

>ショップとして今後の展開について教えてください。
様々なコラボレーションアイテムや、このショップでしか買えない限定アイテムもどんどん増やしていきたいです。あとは毎年、『ライジングサンロックフェスティバル』へ出店させていただいているのですが、他のいろんなフェスへも積極的に出店してみたいですね。インターネット市場での需要は伸びていますし、確かに便利なのも理解しているのですが、実店舗としての可能性をもっと突き詰めていきたいです。人と実際に対面して洋服を買っていただける喜びは大きいですし、ブランドとしての原点なんですよね。

>インターネットの発展と共に、買い物のあり方が確実に変化しています。
僕ら自身でもお金の使い方ももっと考えていきたいです。自分達が応援したいと思える地元のショップや活動にお金を使って、それがまた地元に巡って…という目的意識をお互いに持って協力し合う“輪”が必要ですよね。

>ところで、ナチュラルバイシクルは設立されて何年になりますか?
ブランドとしては来年で8周年を迎えます。ショップは『4丁目プラザ』で1年、この場所で3年なので、今年で5年目になります。

>これまでの活動を振り返られて、どのように感じられていますか?
いろいろありました。グラフィックデザイン中心から始まったこともあり、洋服作りとしてのアパレルがわかっていないところがあったので、試行錯誤しながら一歩づつ進んできました。例えば、以前はデザイナーがデザインをして、発注もして、工場とのやりとりもして…という全ての工程をひとりで担当していたんですけど、今年の春からデザインをするデザイナー、生産を管理するスタッフ、卸店舗とエンドユーザーに商品を販売をするスタッフと分担して振り分けたんです。それによって各担当のリアルな意見を3方向から集められるようになったので、それらを反映させて物づくりはどんどん良くしていきたいと意気込んでいます。今はブランドの顔となる定番を作りたいと、今季の秋冬や次の春夏でも少しづつ取り組んでいるのですが、多くの人に認知される商品を生み出したいと試行錯誤中です。ひとつのものをとことん追求し続けながら、今の自分達の好きな要素を取り入れていきたいと考えています。

>改めてブランドのコンセプトについて聞かせてください。
自転車に乗って見渡せるようなゆっくりな視界や発想を提案している姿勢は、ブランド設立当初から全く変わっていません。日常はもちろん、ちょっとしたよそいきにも着られる、本当に自分達が好きなアイテムを作り続けています。

>ブランドとして特にこだわられていることはありますか?
自分達が遊んできた経験や素直に感じたことをそのまま落とし込むようにしています。特にTシャツには主張の強いアイテムが多いのですが、メッセージ性のあるものは自信を持って提案しています。

>北海道から発信されていることについてどのようにとらえられていますか?
北海道で暮らす自分達にしか見えないものをもっと個性として表現することができれば、地元を拠点として活動している意味が出てくるのではないかと思います。

>北海道という風土から影響を受けている部分はありますか?
あります。例えば、今年の夏に士別の『シゲちゃんランド』のシゲちゃんとコラボレーションしてアイテムをリリースしたんです。それは、デザイナーのケミーがシゲちゃんをすごく尊敬していて、プライベートで施設を何度か訪ねていたら、偶然にも1万人目の来館者になったんです。それをきっかけに、ダメもとで「何か一緒にできませんか?」とお願いしてみたら快く引き受けていただけて嬉しかったですね。あとは、最近のコレクションでフューチャーされているフクロウもそうですが、トンコリ奏者のオキさんなどからの影響で北海道のルーツであるアイヌ文化への関心も高いです。地元の方々の根底にある力強いパワーにはすごく影響を受けていて、北海道にはまだ知らない場所も面白い人もたくさんあるので、もっと広く深く目を向けていきたいですね。

>では最後に、ブランドとして今後の展開について教えてください。
将来的な目標として、海外へも行ってみたい願望もあるのですが、自分達のペースを崩さずに一歩づつ広げていきたいです。やはり外へ出ることで得られるものも多いですし、戻ってきてから得られたことを伝えるのも楽しいんですよね。インターネットではどうしても伝えきれないことも多いので、それらを洋服を通じて伝えていきたいですね。やはり直接会って話すに勝ることはありませんし、紹介や口コミで来店くださるお客様も多いので、人とのコミュニケーションやつながりの大切さはいつも実感させられています。

Natural Bicycle
2003年、北海道札幌を拠点に発信するストリート・アウトドアブランドとしてスタート。自転車に乗る自然なスピード感から得られる豊かな視界・発想を基盤に、独自のフィルターを通した様々な活動を展開している。
url http://www.naturalbicycle.com


text pilot publishing
December,2010




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