今年7月に約2年振りとなる12thアルバム『Chasing Hope』をリリースした、シンガーソングライター“BONNIE PINK”。昨今の激しい時代変化の中で、糸を紡ぐように丹念に紡ぎ出された今作は、これまで以上に自身のありのままの想い、そして希望を求める切なる願いが色濃く反映されたメッセージ性の強い作品となっている。そこにあるのは、ごく日常の様々な情景。誰もと同じように傷つき、乗り越えてきたからこそ、彼女が語りかける楽曲は深い共感を呼び、そっと慰めるようにあたたかなぬくもりや優しい励ましを与えてくれる。
インタビュー(July,2012)
BONNIE PINK
>7月に御出演された野外フェス『JOIN ALIVE』でのライブは、会場は入場規制がかかるほど超満員のオーディエンスで盛り上がりました。
>フェスへ出演されるのは珍しい印象があります。
>ライブで観るのとCDで聴いた印象が大きく異なり、声量や迫力があって、バンドとしてのグループ感が強く感じられました。
>ライブでは曲や詩がよりダイレクトに伝わってきます。
>聴き方がいろいろ用意されていて、BGM的に聴き流せたりもしながら、よく聴くと深いメッセージも込められています。MCでは“スルメ系”と例えられていました(笑)。
>同じく7月には12枚目となるNEWアルバム『Chasing Hope』がリリースされましたが、前作から2年の間に大きな時代変化もありました。
>タイトルからもメッセージ性がより強く感じられます。
>歌詞にはどこか傷つき、影を感じさせる人物が登場しています。
>今作は特に「生きていこう」という力強いメッセージを感じさせます。
>先行シングル「街の名前」のジャケットは函館で撮影されたそうですね。
>御自身が乗り越えられた大きな転機はありますか?
>長く続けられるために、先を見据えての休暇だったんですね。
12thアルバム『Chasing Hope』
WPCL-11114 / ¥3,000-(tax in)
前作「Dear Diary」以来、約2年ぶりとなる12枚目のオリジナルアルバムがいよいよ発売。スマッシュヒットとなったドラマ「ダーティ・ママ!」の主題歌「冷たい雨」と7月4日に発売される直近のシングル「街の名前」を含む全12曲収録。
BONNIE PINK
1995年にアルバム『Blue Jam』でデビューし、1997年にトーレ・ヨハンソンのプロデュースによるアルバム『Heaven’s Kitchen』でブレイク。その後レーベル移籍を経て、2006年にリリースしたシングル「A Perfect Sky」が20万枚を超えるヒットを記録。続くベストアルバム『Every Single Day -Complete BONNIE PINK(1995-2006)』は70万枚を越えるヒットとなり、年末には『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たす。2011年、キャリア初のセルフリメイクアルバム『Back Room -BONNIE PINK Remakes-』を発表。2012年7月、約2年ぶり12thオリジナルアルバム『Chasing Hope』をリリースし、9月からは全国ツアーがスタートする。
オフィシャルサイト http://www.bonniepink.jp
text Pilot Publishing / photograph Syouta Tanaka
July,2012