アニソン界の長老・影山ヒロノブが感じる、アニメとロックと北海道。
今や世界各国で愛され、熱狂的な支持を集める、“クール・ジャパン”アニメ。当時まだ世間一般への認知が低く、先入観と偏見に満ちた過渡期から、永年に渡りアニメソングを歌い、支え続けてきたアニソン界の“長老”こと影山ヒロノブが、ここ北海道で想うこと。明るく前向きな表情に秘められた言葉の重みの真意とは。伝説のバンド・レイジーを解散後、挫折や苦難を乗り越え、確固たる存在を築き上げてきた心境、130万枚もの大セールスを記録した誰もが知るあの名曲との出会い、そして飛躍的な進化を遂げるアニソン界の現状について尋ねた。
Interview(March,2010)
>北海道へは毎年いらしているそうですが、初めて来道されたのはいつ頃でしたか?
>地方でよく飲みに出られたりされるんですか?
>本当に各地をくまなくまわられていたんですね。地名や店名も細かく覚えていらっしゃいます。
>中でも特に印象に残っている北海道でのエピソードを教えてください。
>ウニが飲み物だなんて、道民でも聞いたことないです(笑)。
>テーブルを指さされるスープもスープですごいですけど、盛ってますよね?話術が芸人さん並みに達者です(笑)。
>日本のみならず、世界でアニメソングへの注目が高まっていますが、実際にライブをされてみて反応はいかがでしたか?
>確かにアニソンには元気にさせてくれる力があります。自身にとってアニソンの魅力とは?
>アニメソングをとりまく状況も変化してきていると思いますが、近年のアニメソング事情についてどのようにとらえられていますか?
>もともとロックミュージシャンとして活動されてきて、アニメソングを唄われることに対してのとまどいはありませんでしたか?
>少しづつ努力を積み上げられたことが、結果として自分の居場所として築かれたんですね。
>89年に発表された『ドラゴンボールZ』のオープニングテーマ『CHA-LA HEAD-CHA-LA』は自身の代表曲ですが、最初に出会った印象はいかがでしたか?
>現在精力的に活動を続けられているジャムプロジェクトは、水木一郎さんの呼びかけで結成されたそうですね。
>自身にとって水木一郎さんはどのような存在ですか?
>最後に読者へメッセージをお願いします。
影山 ヒロノブ
1977年、Jロックバンド・LAZYのボーカルとしてデビュー。1985年、日本コロムビアへ移籍後にアニメ・特撮ソングに出会い、『電撃戦隊チェンジマン』『宇宙船サジタリウス』をはじめとする数々のアニメソングを歌い、中でもフジテレビ系アニメ『ドラゴンボールZ』主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA」や、テレビ朝日系アニメ『聖闘士星矢』主題歌「ソルジャードリーム~聖闘士神話」で、日本のアニソン界を代表する地位を確立。(「CHA-LA HEAD-CHA-LA」はシングル、アルバムなどを併せた累計売り上げ130万枚を超すヒットとなった)現在では作詞、作曲、編曲、プロデュースをこなす“アニソンアーティスト”として数々のプロジェクトに参加。2000年、JAM Projectを結成(第1期メンバーは水木一郎、影山ヒロノブ、松本梨香、さかもとえいぞう、遠藤正明)(※現在は影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹)。この頃から自身のライフワークとして“アコースティックスタイル”の“影山ヒロノブ”として、全国津々浦々までその音楽を届けている。また、海外での人気も高く、現在までに訪問した国は、アジア、北中南米、ヨーロッパ併せて12カ国に上る。2003年からは毎年世界各地5カ国以上からオファーを受け、2008年にはJAM Projectを率いて日本のアーティストとしては数少ない“ワールドツアー”(世界8カ国10都市)を敢行した。現在までにレコーディングした楽曲は800曲を超える。
website http://www.airblanca.com
text Pilot Publishing/photograph Kei Furuse(studio k2)
March,2010