遅い春の訪れと共に、音楽活動の原点とも言える地・札幌へ、シンガーソングライター・高橋優がNEWシングル「(Where’s)THE SILENT MAJORITY?」を手土産に帰ってきた。震災から2年の月日が過ぎゆく中で、彼は果たして今、何を感じ、何を表現するのか。現実社会が抱える問題や矛盾を真正面から見つめ、自身の想いを訴え続ける彼の叫びはさらに熱く、さらに激しく、聴く者の心を強く揺さぶる。
インタビュー(April,2013)
高橋 優
>札幌へいらしたのは、いつ振りになりますか?
>札幌では大学時代を過ごされていますが、御自身にとって北海道へいらっしゃるのはどういう感覚ですか?
>大学時代はいろんな経験をされたのでは?
>路上ライブを始められたのきっかけは?
>バンドやライブハウスには向かわなかった?
>活動を続けていく中で、手応えみたいなものを何か感じられたのでしょうか?
>お金を稼げたりもしたのでは?
>酔っぱらったおじさんが無茶なリクエストしたり?
>その当時からアーティストになることが将来的な目標としてあった?
>当時の札幌の音楽シーンでは、バンドが盛り上がっていた中で、ソロとしての存在は異色でした。
>今作「(Where’s)THE SILETNT MAJORITY?」は、聴き手に問いかけているように
楽曲もライブも、今まで自分の内に向いてたんですよね。どちらかというと自分の幸せとか、自分自身が笑顔になるためにはどうしたらいいかを、心のどこかで考えていたんです。でも、もうそれいいやって。自分が幸せになるには、自分ひとりでは成立しないということがわかったんですよね。ひとりだけでお金持ちになったり、ひとりだけで美味しいものを食べても、「美味くない!俺はそっちよりこっちのほうが美味い」って話し合える人がいて、ようやく幸せだと実感できるし、時にそれが面倒でも面白いんだと思うんです。喧嘩にせよ何にせよ、やらせてもらえる相手がいて初めてできることなんですよ。だとすれば、僕が歌わせてもらっているのは、やっぱり聴いてくれる人がいてくれるからであって、その方達と僕とのやり取りがないとおかしなことになると思ったんですよね。「俺は好きなことだけ歌う!聴きたきゃ聴け!聴きたくなきゃ聴くな!」みたいな感じではなくて、「今は聴けよ!その代わりお前らも何か聴かせてくれ!」という、その歩み寄りが必要な気がしたんです。
>歌詞にある”Blowin’ in the wind”や”Power to the people”は引用ですか?
>歌詞は毎作品、単語ひとつまでこだわりを感じさせます。
>常にリアルタイムな”今”を歌われていますが、原発や地震を含めて、その時々で御自身が考えていること、感じられていることを反映されているのでしょうか?
>作品が時と共に変化されたりしますか?
>きっと原発の問題も同じですね。
>逆境や苦難を、御自身ではどのように乗り越えられていますか?
『(Where’s)THE SILENT MAJORITY?』
WPCL-11357 | ¥1,260(tax in)
『同じ空の下』
WPCL-11419 | ¥1,260(tax in)
3rdアルバム『BREAK MY SILENCE』
WPCL-11521 | ¥3,150(tax in)
【高橋 優】
1983年12月26日生まれ、秋田県横手市出身。札幌の大学への進学と同時に路上での弾き語りを始める。2008年、活動の拠点を東京に。2010年7月、シングル「素晴らしき日常」でメジャーデビュー。2011年4月、1stアルバム『リアルタイム・シンガーソングライター』をリリース。2013年には2か月連続シングルをリリースし、5月より全国ライブハウス&ホールツアーを敢行。
オフィシャルサイト http://www.takahashiyu.com
text Pilot Publishing / photograph Syouta Tanaka
April,2013