住所 北海道札幌市中央区
標高 225m
所要時間 登り40分 / 下り20分(目安)
もともとアイヌ人はこの山を「モイワ」(小さな山)と呼んでいたが、札幌中心部から見た山の形が丸いことから、明治時代に和人によって「円山」と名付けられた。札幌へ北海道の本府を建設するために訪れた島義勇開拓判官は、都市計画を練るため円山に登ったとされている。島開拓判官は、円山に神社を置いて宗教的護りとし、東に市街を設けることを決め、1871年に円山の北の麓へ「札幌神社」(現・北海道神宮)が造られた。1900年代に入ると麓に住宅が増え始め、1960年代に周辺は市街地と化した。現在では札幌で最も人気の高い住宅地として、山は住宅に取り囲まれている。
1914年に「四国八十八箇所」にならって八十八ヶ所の観音像が設けられ、登山口でもある「大師堂」も建てられた。この「円山八十八ヶ所コース」の散策路では途中、88体のお地蔵さんと出会うことができる。1921年に円山原始林として天然記念物に指定され、樹齢100年を超える樹木など現在もなお豊富な自然が残されている。木々には名前が表示されている他、野鳥のエサ台も設置されており、動植物の観察も楽しむことができる。山頂は切り立った断崖になっており、手が届きそうなほど迫力のある眺望は最高。手頃な散策路として散歩を日課として楽しんでいる人も多く、市民の憩いの場として愛され続けている。
photograph Kei Furuse(studio k2)
October,2007
Guide 北海道のカルチャーや自然を体感できる観光ガイド
2010-02-05
山『円山』(札幌市)
Resent Posts|Guide » Mount »
-
Guide » Mount »
山『藻岩山』(札幌市)
2010-02-05
もともと「モイワ」(小さな山)は、アイヌの聖地とされた別の山名であったが、明治初期その山に「円山」という新たな名が付けられると、付近の山「インカルシペ」(いつも... [more»]
-
Guide » Mount »
山『三角山』(札幌市)
2010-02-05
角度によっては三角形に見えることから名付けられ、アイヌ語名は、「ハチャムエプイ」(発寒の小山)。古くは「琴似山」とも呼ばれていた。かつてはアルペンスキー大会の開... [more»]
-
Guide » Mount »
山『円山』(札幌市)
2010-02-05
もともとアイヌ人はこの山を「モイワ」(小さな山)と呼んでいたが、札幌中心部から見た山の形が丸いことから、明治時代に和人によって「円山」と名付けられた。札幌へ北海... [more»]