北海道・札幌を拠点とした出版 / 編集プロダクション

Web Magazine "PILOT"

  • twitter
  • twitter
  • RSS

Guide 北海道のカルチャーや自然を体感できる観光ガイド

田上義也記念室 / 坂牛邸田上義也記念室 / 坂牛邸
  • 田上義也記念室 / 坂牛邸
  • 田上義也記念室 / 坂牛邸

記念館『田上義也記念室 / 坂牛邸』(小樽市)


住所 北海道小樽市入船5丁目8-15
開館 通年毎週の金曜日・土曜日・日曜日 10:00〜15:00(5〜10月の第1土曜日 17:00〜20:00)
料金 300円
お問い合わせ NPO小樽ワークス 東田(電話 090-3468-3741)※電話にすぐに出られない時があります。
ウェブサイト http://www.otaru-works.com
*臨時休館もありますのでご了承ください。
*他の日も見学対応可能です。問い合わせください。


『坂牛邸』は小樽新聞社重役であった坂牛直太郎邸として、1927年(昭和2年)夏着工、同年12月5日に竣工した瀟洒な住宅。直太郎は小樽新聞社を退社後、この住宅で弁護士事務所を開業していた。住宅は小樽花園公園の南側の白樺林に面した角地に建ち、薄緑色の横羽目目板打ちの腰壁と白漆喰壁との対比や軒の深い屋根が、1920年代の住宅に共通する田上義也の特徴をよく現わしている。建物の内部には田上の図面や建築の写真などが展示されており、『田上義也記念室』として田上にまつわる貴重な資料を閲覧することができる。


田上 義也(1899~1991)
1899年(明治32年)、栃木県西那須野町生まれ。1916年(大正5年)に早稲田工手学校を卒業後、逓信省大臣官房経理課営繕係に勤務。1919年(大正8年)、フランク・ロイド・ライトの募集広告により帝国ホテル建設現場に勤務。ライトの思想を学びながら、アントニン・レーモンドや遠藤新らと親交を深める。1923年(大正12年)、帝国ホテル完成後、関東大震災を機に単身北海道へ渡り、個人設計事務所を構える。ライト作品のモチーフを生かしながら、地元風土に根付いた建築設計を目指した。北海道では音楽家としての活動も始め、1938年(昭和13年)には札幌新交響楽団を創立し、初代指揮者となる。戦後は様々な分野で活躍。1968年(昭和43年)に北海学園大学工学部教授、1970年(昭和45年)に北海道国際文化協会会長、1971年(昭和46年)に北海道ユースホステル協会会長、1972年(昭和47年) に日本建築家協会北海道初代支部長、北方圏経済文化使節団副団長を務めるなど、北海道の文化推進事業の中心人物として力を注いだ。主な作品に『札幌北一条教会』、『網走市立郷土博物館』、『小熊邸』、『坂邸』、『北海道銀行本店』、『人形劇場こぐま座』などがある。



September,2011


RSS Comments No Tweet


Resent Posts|Guide » Museum »


協賛店募集

New Magazine

最新の記事

人気記事