札幌を拠点に活動する3ピースバンド、シュリスペイロフ。1999年の結成から5年間は「ライブハウスが怖かった」という理由から、リハーサルスタジオで曲作りのみを続けてきたという風変わりな経歴を持つ彼らだが、2005年の初ライブ以降、マイペースながら音源のリリースと全国をまたぐライブを並行して積極的に活動、着実にリスナーを増やし続けている。2011年8月にリリースされた3rdアルバム『0.7』は、前作の『もぐる。』以来、実に2年3ヶ月振りのオリジナルフルアルバムのリリースとなるが、MTVでのローテーションをはじめ、音楽専門誌でも表紙を飾るなど全国から絶大な支持と注目を集めている。また、PVやアーティスト写真で着用してる洋服は、人気セレクトショップ『Maw of Sapporo』にスタイリング協力を得るなど、地元・札幌のカルチャーとの結びつきも強い。
URL http://syurispeiloff.jp
August,2011
3rdアルバム『0.7』
DQC-752 / ¥2,800(tax in) / 十一records,Bowinman Music Group,Inc.
[収録曲]夢うつつ / 消失点 / 空白に向かっていくよ / まさかさかさま / なんで不安で / 花を這う / すべて / 君の大切なこと / 空知らぬ雨 / 1874 全10曲収録
<PV>リードトラック「夢うつつ」
August,2011
「シュリスペイロフというバンドの名刺がわり。流れで聴くと世界観が一環してあると思います。」(宮本)
>3月5日に待望の1stミニアルバム『シュリスペイロフ』をリリースされますが、今作はどのようなコンセプトをもとに作られたのでしょうか?
>今作の聴きどころを教えてください。
宮本:ヒップホップや四つ打ちだとか、なんでもいきたい気持ちがあるんですよね。自分達はこうだからとはっきり決めてしまいたくなくて、全体としてロックぽい雰囲気だけ残しつつ、なんでもできるスタンスにはしておきたいんですよね。
>制作を進めていく上での苦労も多かったと思います。
>今作で特に挑戦されたことはありますか?
ブチョー:曲によってスネアーやチューニングを変えたり、シンバルの鳴らし方にも気を配ったり、そういった細かい部分にもこだわりました。
宮本:気をつけたのは、その曲の雰囲気を生かすくらいでしたね。今回はこういう風にしようとはじめから決めるんじゃなくて、その場の空気や雰囲気も大事にしながら録りました。
>アレンジにも随所にこだわりが感じられます。
>苦手意識のあったライブ活動も最近は積極的に行われています。
>初のワンマンライブも大成功だったそうですね。
>以前にインタビューをさせていただいた時に、作品をリリースして、ライブをして、ノリにノリたい!と話されていましたが…(笑)?
ブチョー:体調もまずまずですし(笑)、ライブの集客も増えてきてくれて、音源もで完成して、いろいろと調子はいいですね。
野口:より気合いが入ってきたというか、意識を上げて頑張ろうという気になりました。
宮本:ワンマンライブが終わってから、明らかにバンドが変わった感じがしますね。気持ちの面でもそうですし、演奏もグルーブがさらに増した気がします。
1stミニアルバム『シュリスペイロフ』
CLA-60028 / 1,500yen(tax in)
シュリスペイロフ
1999年、結成。メンバーは宮本 英一(Vo&Gt)、野口 寛喜(B)、ブチョー(Dr)。高校時代、一緒にバンドをやっていた宮本と三浦(現ブチョー)が新たにバンドを作るべく、メンバー募集に奔走し、野口が加入。2005年、自主版音源ながら『ダイバー』がCRJ-SAPPOROチャートに9週に渡りチャートイン。同年10月、『タワーレコード札幌PIVOT店』とライブ会場限定で3曲入りシングル『ダイバー』を発売。収録曲「ダイバー」がCRJチャート1位を獲得し、他楽曲もFMを中心にオンエアされる。その後、札幌を中心にしながら東京でも精力的に活動を行う。2008年3月、1stミニアルバム『シュリスペイロフ』をリリース。
ウェブサイト http://syurispeiloff.jp
text Pilot Publishing / photograph Kei Furuse(studio K2)
May,2008