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Shop 北海道各地の街に息づく魅力あふれるショップを紹介

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古着『wow retro sapporo』(札幌市)【閉店】


住所 北海道札幌市中央区南2条西1丁目
営業時間 月曜〜土曜12:00〜21:00 / 日曜日・祝日11:00〜20:00
定休日 不定
電話 011-271-2127
ウェブサイト http://wowretro.com
ブログ http://wowretro.blog.shinobi.jp

ブランド vintage clothes&accessories / european military / KLASICA


ヨーロッパのクラシックなヴィンテージとミリタリーアイテムに現代のトレンドを加えた、大人の女性のためのカジュアルなヴィンテージスタイルを提案。フランスを拠点にヨーロッパ各国から選りすぐられた、ヴィンテージ古着やアンティークの小物雑貨などを展開。ひとつひとつにこだわりが感じられる商品は、そのほとんどが一点物となっている。



photograph Kei Furuse(studio k2)
April,2010






pilot_wowretro_london
クラシカルでフェミニンな日常着を確立させた『ワウレトロ』が、今、見つめる視線の先にあるのはロンドン。知識に裏付けされた経験と他とは一線を画す感性で、英国カルチャーをどのように解釈し、世界観を表現していくのか。新たな展開の幕開けとなる“ロンドンスタイル”の魅力を探る。

Interview(August,2011)
砂原 果/『wew retro sapporo』ディレクター

>ロンドンでのバイイングについて聞かせてください。
ロンドンでのバイイングは春と秋の年2回訪れていて、規模の大きい有名なアンティークマーケットから、郊外の小規模なマーケットにまで足を運んでいます。また、英国のヴィンテージやアンティーク物を中心に集めているディーラーのショールームや倉庫にも足を運びます。以前、わずかな情報を頼りにとある郊外の古着の倉庫に辿り着くことができたのですが、膨大な古着の中から丸1日かけて探したものの、結果は一点も買い付けることができなかったこともあります。でも、この仕事をしているとこういうことは多々あるので、すぐに気持ちを切り替えて他をあたりました。ちなみに、その倉庫では「日本から古着から来た奴は8年振りだ」と言われました…(笑)。

>ロンドンのファッションシーンについてどのように感じられていますか?
やはり若い世代のファッションに対するパワーはすごく強いと思います。ヨーロッパ全般に言えることですが、ヴィンテージやアンティークのマーケットは、世代を超えてもやはひとつのカルチャーとして根付いており、街を歩いていても古い物に対する愛情やこだわりが強く、着こなしに対しても取り入れ方もとても上手で、それぞれに個性が感じられます。最近では、日本の藍染や着物、柔道着なんかもロンドンのマーケットでは人気があるようです。

>ロンドンでの印象に残るエピソードを聞かせてください。
前回のバイイングで見つけたヴィンテージアイテムの中でも、特に1930年代から1940年代にかけて作られた物であろうアイテムにいくつかcc41(シー・シー・フォーティーワン)の刻印が入っていることに興味を持ち、アンティークのディーラーに詳細を確かめたところ、CC41とはシビリアンクロージング41(民間衣類)の略称で、大戦当時は布や革などの物資が不足したため、イギリス政府が物資節約のために、ポケットを付けないことやシャツの着丈制限、パンツの裾折り返しの禁止など、製造業者に対して様々な規則を設けた政策のひとつだったということがわかりました。ですから、それに沿った工程で作られたものにのみ、このマークが付けられたというとてもヒストリカルなアイテムだったのです。現在では、イギリスのアンティークマーケットでも一部のコレクターに人気があり、イギリスのヴィンテージウェアを象徴する刻印だったりします。こんな部分に注目しながら、古着を探すのもバイヤーの醍醐味です。

>『ワウレトロ』が提案する“ロンドン”とは?
みなさんがイメージするロンドンやイギリスのイメージは様々だとは思いますが、『ワウレトロ』ではイギリスの服飾文化に裏打ちされたトラディショナルな部分、例えば、バーバリーのトレンチコートや仕立ての良いジャケット、シルクのスカーフやウィングチップのカントリーシューズ等を中心に提案しています。

>具体的な着こなしを教えてください。
前述のトラデショナルなアイテムと、例えばフランスから集めているようなアンティークレースなどのアイテムを使ってミックスコーディネートするのがおすすめです。ツイードジャケットのインには白シャツにスクールニット、デニムを合わせ、足元はローファー。ジャケットはタイトなサイズを選び女性らしく、デニムはロールアップし抜け感を出して野暮ったくならないようにまとめます。チェック柄やスクールニットなど、どこか一点だけ英国テイストを取り入れるスタイルがこの秋いち押しです。エレガントでハンサム、女性らしいフェミニン<カジュアルなマニッシュ、このようなバランスを理想としています。英国的な発想である“上質なものを長く着る”、こういった背景からも伝わる普遍なアイテムは特におすすめです。運命を感じたら迷いは禁物。それこそバーバリーのトレンチなんかは必ず一生ものになるに違いありません。

>今後の展開について教えてください。
近い話としては、8月末から9月にかけて秋冬物のバイイングのためにまたロンドンを訪れる予定です。ブーツやニット、コートなど秋冬物のバイイングは個人的にもとても楽しみです。これまで『ワウレトロ』はレースやドレスなどレディライクなアイテムの印象の強いかと思いますが、今後はワーク・ミリタリー・トラッドなアイテムなどにも力を入れて収集して行こうと考えています。男性の目線からも楽しめる古着屋、大げさな話ですけれどレディースという枠を取り払い、良いもの、面白いもの、トレンドものがあり、物の“ルーツ”が見えるアイコン的なショップを築きいていこうと考えています。


August,2011


オシャレ好きなオンナのコ必見!レディース古着の人気店が『4プラ』に誕生!


pilot_wowretro

北海道では数少ないレディース古着の路面店で、古着好きのオンナのコから高感度なファッショニスタまで幅広い支持を集める『ワウレトロ』。ヨーロピアンクラシックとミリタリーのミックススタイルに現代のトレンドを加え、遊び心あるカジュアルなヴィンテージスタイルを提案。フランス・パリを拠点にヨーロッパ各国から選りすぐられた、ヴィンテージ古着やアンティークの小物雑貨などを展開している。その『ワウレトロ』が札幌の流行発基地『4プラ』に2号店をオープン!小物雑貨やシューズに特化した、路面店とは異なる商品構成で、価格もよりお手頃に!気軽な立ち寄りやすさは、やはりファッションビルならでは。根強いフォロアーはもちろん、興味はあったけど機会に恵まれなかった方も、新しい提案や価値観に触れるきっかけを与えてくれるショップの誕生です。


『wow retro 4PLA』<CLOSED>
address 北海道札幌市中央区南1条西4丁目 4丁目プラザ-7F(自由市場内)
open 10:00〜20:30
holiday 無休
website http://wowretro.com
brog http://wowretro.blog.shinobi.jp
brands vintage clothes&accessories/european military/KLASICA


photograph Kei Furuse(studio k2)
April,2010



「色・柄・形、ひとつとして同じものがないレースブラウスは、長い時間を経て愛され続けるロマンティシズムの象徴。」
VINTAGE LACE BLOUSE/¥5,145〜


pilot_wowretro_basic_01
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本間 翔好/『wow retro sapporo』スタッフ
「季節問わずに着られ、どんなスタイルにも合わせやすいレースブラウスは、古着を着たことのない方にも取り入れやすいアイテムだと思います。重ね着するインナーの入れ方で印象が全く変わるので、透けをうまく活かすのが着こなしのポイントです。ヴィンテージは現行のものとは生地やデザインが異なっています。色・柄・形、ひとつとして同じものがありませんし、織りムラやなど古着ならではのも魅力です。当店はバイヤーがヨーロッパの蚤の市などをまわり、一点一点厳選して買い付けを行っています。シーズン問わず随時入荷していますので、自分に合った一枚を探してみてください。」


LACE BROUSE
レースは15世紀頃から使用され、19世紀までは貴族のために作られていた高級品とされていた。労力・費用・時間が惜しみなく掛けられた当時のレースは、アンティーク・レースとしてコレクターの間では大変重宝されている。緻密なデザインで丁寧に作られたアイテムは、ひとつハンドメイドで作られているぬくもりもさることながら、年代によって当時の時代背景を感じ取ることができるのも魅力。



text Pilot Publishing/photograph Kei Furuse(studio k2)
July,2010



Interview(February,2008)
山内 公史/ミサンガインターナショナル代表

>オープン3周年を迎えられましたが、現在の心境を聞かせてください。
あっと言う間でした。実は『wow retro』をオープンさせた当初はレディース古着がブームで、競合の店鋪もわりと多かったんです。その中でなぜこのショップをオープンさせたのかというと、当時はアメリカ古着が主流でヨーロッパ古着を提案しているショップはほとんどなく、ファッションビルのテナントばかりで路面店が少なかったのが理由のひとつです。自分達の世界観をしっかりと打ち出した、レディースのヨーロッパ古着という立ち位置を狙いたかったんですよね。当時のブームが過ぎ去り、3年経った今年こそ本当の勝負です。

>これまでを振り返られて特に印象に残っていることは?
かなりニッチな市場で展開しているにも関わらず、周年毎にイベントやパーティーを開催するとたくさんの方々にいらしていただけるので、支持していただけるお客様が増えてきてくれていることを実感しています。ありがたいことに、それはショップのスタイルが好きというのも当然あると思いますが、大前提としてスタッフありきでショップを展開していて、やっぱり人に付いてきてくれているからこそなんですよね。「ただ洋服を売っています」というスタンスでは決してないんです。

>続けられていく中でショップに変化はありましたか?
古着とはいってもやはりファッションですから、単なる古着屋ではなく、あくまでもファッション性を持った古着屋として確立させたいんです。古着でもテーマ性を持たせることで、どうしても片寄った部分が出てきてしまうんですけれど、どこでも買える物や何でも置いてあるショップではなくて、独自の解釈でスタイルを提案することでオリジナリティをさらに追求していきたいんです。雑誌で見たことのあるような物を集めるよりも、見たこともない面白い物をお客様へ提案するのが、やはり古着屋の醍醐味ですから。セレクトショップでインポートの洋服を買うような方にも、どこかひとつヴィンテージアイテムを差し込んで個性を出していただけるようになると嬉しいですね。

>ショップとしてのこだわりがとても強いですね。
そうですね。例えば、最近はヨーロッパテイストの古着屋もたくさんあって主流になっていますが、極端な話をしてしまうとアメリカでもヨーロッパの物を集めることはできるんです。その中でもヨーロッパへ直接足を運んで集めているのは北海道でもウチだけという自負はあります。あとは、フランスへ行ってパリの蚤の市をまわって、郊外の倉庫へ入ってと、現地の空気を吸って肌で感じてきているわけですから、それをショップへどう表現していくかにはかなりこだわっています。ディスプレイひとつにしても、商品は全てヨーロッパものなのでブランドイメージとして成立するのですが、それだけでは不十分なんです。バイイングへスタッフも一緒に連れて行くのは、単純に商品を集めてもらうだけではなく、その空気感みたいなものをスタッフに肌で感じてもらって、それをお客様へ伝えて欲しいと思っています。

>では最後に、今後の展開について聞かせてください。
今までは100%古着で展開してきたんですけれど、フランスの空気感やスタイル、そういった提案をさらに強めていくために、フランスの老舗バレエシューズやアンダーウェアブランドといった個性の強い新品を古着とミックスしていきたいと考えています。ヨーロッパのヴィンテージで日本で紹介されていない良い物はまだまだたくさんあります。例えば、レースひとつとっても全て手刺繍でやっていたり、素材にナチュラルで良質な素材が使われていたり、デザイン的にも普遍的で全く色褪せなかったり、すごく魅力的なんですよね。アメリカよりもヨーロッパの方が歴史が古いですし、ヨーロッパでも当然コレクターは多いんです。歴史のあるアイテムを現在のファッションへどう落とし込んでいくのか、難しいけれど面白いですよね。古着が好きな方や、これから興味を持ってもらえる方に対して、そういった新たなスタイルや価値観として提案していきたいです。当然、ファッションとしてある程度の流行も意識していますが、ベースとして不変なものをきちんと持ちながら、『ワウレトロ』というフィルターを通して反映させていく店づくりをしていきたいですね。


text Pilot Publishing/photograph Kei Furuse(studio k2)
February,2008



RSS Comments One Tweet

  1. Comment by ショコラ (@chocolatcorchea) 2012年3月26日 @ 10:56 AM

    @TaichiFurukawa 洋服屋さんですが、札幌のこのお店に行ってみたいと思っています。 http://t.co/9MJ4pGS8 帯広にもこんな感じのお店ってあるかなあ?



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