住所 北海道札幌市中央区大通西12丁目4-98 西ビル-202
営業時間 12:00〜19:00
定休 水曜日(その他不定休の場合あり)
電話 011-261-0652
ウェブサイト http://www.titi-titi.com
2007年4月オープン。「日常にちょっとした変化をもたらしてくれるもの」をコンセプトに、国内外から寄りすぐり集められた、個性的で遊び心溢れるアクセサリーや小物雑貨が、店内に所狭しと並べられている。
インタビュー(December,2012)
ハシバ チカコ / 『Titi』オーナー
中心部から少し離れた、街角にひっそりと佇む古びたビルの一室。ギシギシと音を立てる木造の階段を上がり、扉を開くとそこには非日常的な異空間が広がる。
「オープンは2007年の4月で、次の4月で丸6年になります。頑張って3年くらいかなと思っていましたが、おかげさまでなんとかこの場所でひっそりと続けられています。長く続けるというのはやはり大変なことですね。今はこのフロア全部にテナントが入っていますけど、当時は当店しか入っていなくて、お客様がいらした方がびっくりしたくらいでした。最初の1年は本当にもう地獄でしたが…(笑)、口コミから徐々に広まり、目指して来てくださる方が少しづつ増えてきて、最近はありがたいことに関東や関西を中心に全国から通販のお問い合わせもいただけるようになりました。」
意外とありそうでない、アクセサリーを専門にセレクトするショップは、札幌はもちろんのこと、全国でも珍しく数少ない。
「もともとアクセサリーショップやるぞ!という強い意気込みがあったわけではなかったんですけど、昔から漠然とクリエイターが作品を発表して交流できる場所を作りたかったんです。あと、東京ですごく個性的なメガネ屋で働いていたことがあって、その時にアクセサリーの面白さに気がついたんです。私はユニークなアクセサリーを身に付けている方を見かけると、どうしてあれを選んだのだろう…?といつも気になってしまうんですけど、アクセサリーにはその人となりが表れるのと、気軽に身に付けられてぱっと印象を変えられるのが、洋服とはまた違った魅力があると思います。」
店内にはオーナーのハシバ氏が国内外から集めた、選りすぐりのアクセサリーや小物雑貨が所狭しと並べられている。
「コンセプトは「日常にちょっとした変化をもたらしてくれるもの」で、見て忘れられない、ちょっと気分を変えてくれるような個性的なものを中心に御紹介しています。たまたま作品が身に付けられるだけであって、もしかするとアクセサリーショップとは違うのかもしれないですけれど…(笑)。セレクトは国内外問わず、当店でしか扱っていないものも数多くあります。オープン前は東京の展示会へよく通ったり、海外で偶然出会った方もいたり、あとはネットやつてなどいろいろですが、気になったものはできる限り直接足を運んで、自分の目で確かめています。作家さんからの売り込みもいただくのですが、基本的には自分から声を掛けたいタイプです。」
アート作品から奇抜なアイテムまで、どれも際立った個性や主張を放つものばかり。眺めていると、思わず時が経つのを忘れて夢中になってしまう。
「こだわっているのは、自分自身が楽しむことですね。札幌で身に付けているものが面白い人をもっと増やしたいと思ってショップを始めたので、まずは自分自身が絶対に面白いと感じるものを集めていますし、商品のセレクトに関しては妥協していません。札幌はなんとなく保守的に感じるので、もう少し遊びがあると楽しくなる気がします。やってみて難しさはありますが、個人的にはちょっとクセの強いものが好きなので、せっかく個人店なので思い切って振り切ろうと思っています…日々いっぱいいっぱいですけど(笑)。他ではないようなものが、ここに来たら何か見つかるかもと足を運んでいただけると嬉しいですね。」
信念に基づく決してぶれない感性と世界観は、クリエイターやショップスタッフをはじめ感度の高い人々から根強い支持を集めている。
「たまたまふらりといらしたお客様が、全くアクセサリーに興味がなかったのに、当店をきっかけにどんどん面白い世界にハマっていくのを見ると幸せを感じますね。その方が買ってくださったものを身に付けていろんな所へ出歩いていただけることで、それを見かけていらしてくださるお客様も多いので、本当にありがたいですね。」
自分の好きなものを発見する喜びは、ショップを訪れる楽しさを改めて気がつかせてくれる。そして、ショップではクリエイターとつながる様々な試みも行われている。
「様々な分野で活動される個性豊かな26名の方々が、簡易お絵描きソフトを使って制作した作品を展示するという趣旨となっておりますので、ぜひ気軽にお立ち寄りください。」
text Pilot Publishing / photograph Hideki Akita(TOOTOOTOO studio)
December,2012